介護職であっても複数の事業所を有する法人には定期的な人事異動があることを知っているだろうか。慣れ親しんだ事業所でも、環境が新しくなればまた最初から仕事を覚える必要があるので負担に感じることもあるだろう。そこで、異動先に早く馴染むための心構えを持っておけば、どのような環境でも柔軟に対応することができる。
まず、いくら年数を重ねた介護職員だとしても、新しい職場では新入りという気持ちを忘れてはならない。スキルや知識はあったとしても、職場でのルールや仕事のやり方は異動先によって違うので謂わば初心者である。しかし、初心者だからといって縮こまってはいけない。自分のことをよく知らない職場だからこそ、仕事に対する前向きな姿勢をアピールする必要がある。例えば、朝の掃除や片付けなど誰でもできることから率先してやることも大切だ。自分ができることを意欲的に行い、同僚に認めてもらうことが異動先では必要になるだろう。
さらに、自分から積極的にコミュニケーションを取りに行くことも大切だ。疑問や分からない点はすぐに聞き、難題に直面したら同僚の指示やアドバイスを聞くことが求められる。新しい職場では、お互い相手のことをよく知らないため最初は他人行儀なところもあるが、話しかけられて不快に思う人は少ないだろう。こまめにコミュニケーションを取ることは、風通しの良い職場づくりにも繋がるので、自分が働きやすい環境にするためにはやっておくべきことである。